役立ち情報コラム
2024.11.27
SEOとは?意味や効果的な対策10選、実例などを徹底解説
SEOとは「Search Engine Optimization」の略であり、「検索エンジン最適化」と訳されます。慣用的には「SEO対策」と同じ意味で使われ、検索エンジンの検索結果ページにおいて、Webページを上位表示させるために行うさまざまな施策のことを指します。
この記事ではSEOの基本について知りたい方へ向け、SEO対策の概要や効果的な対策、最新の仕組みなどについて解説します。この記事を読むことで、SEOの基本の「き」を押さえられます。
INDEX / 目次
SEO対策(SEO)とは
冒頭で解説した通り、SEO対策(SEO)とは、検索エンジンの検査結果ページでWebページを上位表示させるために行うさまざまな施策を指します。
SEO対策の重要性について、マーケティング会社のFirst Page Sage社は、検索結果ページにおける検索順位とクリック率の関係について、以下の調査結果を公表しています。
検索順位1位と10位ではクリック率に約25倍もの差があることが分かります。有効なSEO対策を講じることで、より多くのユーザーに自社のWebサイトに訪れてもらうことができるのです。
SEO対策の2つの種類
以下の通り、SEO対策は主に「内部施策」と「外部施策」の2つに分けられます。
SEO対策①:内部施策とは
内部施策とは、Webサイト内部に施すSEO対策のこと。具体的には以下のような施策を指します。
・複雑な問題をさまざまな角度から捉えられる
・(読者が)自分自身の生活や行動を見直すきっかけになる
SEO対策②:外部施策とは
外部施策とは、Webサイト以外の外部要素に対してアプローチを行う施策のこと。具体的には次の2点が挙げられます。
・サイテーション(他のWebサイトやSNSにて自社の企業名やサイト名・サービスが言及されること)の増加
被リンクの獲得やサイテーションが増加することで、直接的もしくは間接的なSEO効果が期待できます。
効果的なSEO対策10選
ここでは主に内部施策の1つである「質の高いコンテンツの作成」のための、具体的なSEO対策10選を紹介していきます。
キャッチーなタイトルをつける
タイトルは主に以下3点を踏まえて文言を作成しましょう。
・サイテーション(他のWebサイトやSNSにて自社の企業名やサイト名・サービスが言及されること)の増加
クリックするユーザー(=クリック率)が増えれば、そのWebページはユーザーにとって有益だと検索エンジンが判断し、検索順位が上がる傾向にあります。ついクリックしたくなるような、キャッチーなタイトルを考えましょう。
適切なメタディスクリプションを作成する
適切なメタディスクリプションを作成することでクリック率が上がり、ユーザーの流入数ひいては検索順位へのプラス効果が期待できます。
メタディスクリプションで表示される文字数は80文字前後。ユーザーにクリックしてもらうために、この80文字前後で、“このコンテンツにはあなたが求める情報が書いてあること”を伝えることが大切です。
「SEO対策に悩む人に向け~~」のようにユーザーの属性を記載したり、「SEO対策10選を紹介」のように数字を明示したりして、メタディスクリプションでユーザーの興味を惹きつけましょう。
質の高いリード文にする
リード文とはWebページの最上部に記載されている導入文のこと。リード文を読んで、そのコンテンツの本文を読むかどうか判断するユーザーも少なくありません。SEOではWebサイトの滞在時間が重要な要素といわれており、ユーザーの早期離脱を防ぐ(=滞在時間を長くする)ためにも、質の高いリード文の作成は必須と考えましょう。
・このコンテンツのターゲット(読むべき人)を明示する
・このコンテンツを読んで何が解決されるのかを提示する
可能な限り最新情報を入れる
コンテンツ内にはできる限り最新情報を入れるとよいでしょう。競合サイトが言及していない(できない)最新情報を入れることで、それが差別化要因となり、ユーザーひいては検索エンジンからより価値の高いコンテンツであると判断される可能性が高まるためです。
共起語を自然に盛り込む
共起語とは、ターゲットとしているキーワードとセットで検索されやすいキーワードのこと。例えば、「SEOとは」の共起語には「対策」「施策」「検索エンジン」などが該当します。
昔と比べて、共起語をコンテンツに差し込むことによるSEO効果は下がっていると考えられますが、共起語を自然な形で盛り込むことでコンテンツの魅力向上に寄与することでしょう。
ただし、ユーザーの検索意図を無視してまで共起語を盛り込む必要は全くありません。「ユーザーの検索意図に沿った、質の高いコンテンツ作成をしていたら結果として共起語が多くなっていた」くらいのスタンスでコンテンツ作成にあたりましょう。
内部リンクを適宜設置する
内部リンクとは同じWebサイト内のWebページとWebページをつなぐリンクのこと。内部リンクが適宜設置されたコンテンツは重要性の高いWebページだと認識される傾向にあります。関連性の高いWebページの内部リンクは積極的に設置するようにしましょう。
競合サイトを調査する
ターゲットとするキーワードで検索した際に表示されるWebサイト=競合サイトの調査も重要です。競合サイトにはない、ユーザーが求めていると推測できるコンテンツをページに盛り込むことで、ユーザー満足度の高いコンテンツを作成できるためです。
オリジナル画像を使用する
文章だけのコンテンツよりも、画像を差し込んだコンテンツの方が、ユーザーの理解度は向上します。また、差し込む画像はフリー画像よりも自社で作るオリジナル画像とすることで、検索エンジンの画像検索で上位に表示されやすくなります。
つまり、オリジナル画像の作成および挿入により、ユーザーの理解度向上に加え、画像検索経由でWebサイトに訪れるユーザー数の増加を期待できるのです。
外部リンクを獲得する
外部リンクとは外部サイトに貼られている自社サイトのWebページのリンクのこと。自社サイトのページリンクが外部サイトに貼られていると、検索エンジンから「別のサイトで参照されるほど価値の高い情報である」と評価される可能性があります。可能であれば関係者にお願いして、外部リンクの獲得を図ってみましょう。
AIをコンテンツ作りに活用する
AIを活用することで、よりユーザー満足度の高いコンテンツを作成できる可能性があります。例えばChatGPTへ「『SEOの基本を知りたい人』をターゲットとした記事の見出しを考えて」と指示を出すことで、自分では思いもよらなかったインスピレーションを得られることでしょう。AIが出力した情報をそのままコンテンツにすることは厳禁ですが、上手にAIを活用することで、より質の高いコンテンツを作れるかもしれません。
押さえておきたい最新SEO対策の仕組み
検索エンジンによる検索結果が決まる仕組みは日常的に変更されています。ここではSEO対策にあたって押さえておきたい最新のSEOの仕組みを紹介します。
最新であり続ける「Google が掲げる 10 の事実」
SEO対策において、Googleがどのような考えを持っているのかを理解することは極めて重要です。当然ながら、Googleの検索エンジンはGoogleの考えに則って運営されているためです。そのGoogleの考えが表れているのが「Google が掲げる 10 の事実」です。これは、Googleがこの通りであろうと努める10の事実のこと。その10の事実の1つが以下になります。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。 引用:Google が掲げる 10 の事実 |
つまり、SEO対策の本質は、検索エンジンではなく、“検索エンジンを使用しているユーザーへいかに価値を提供できるか”にあることだと解釈できます。SEO対策が本質的にはユーザーファーストであることは、Googleの考え方が変わらない限り、ずっと最新であり続けることでしょう。
Google検索の基本事項&検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
Googleの考え方は以下2つの公開資料にも表れています。
- ・Google 検索の基本事項:「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成する」「サイトに適した機能を有効にすることで、Google 検索におけるサイトの表示を改善する」など、検索結果に寄与する手法等が記載されている
- ・検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド:SEO対策を講じるにあたって押さえておきたい基本事項が明示されている
SEO対策に着手するにあたり、上記2つは必ず目を通しておきましょう。
AI による要約
2024年8月、Googleは「AI による要約」を日本で提供することを発表しました。同機能は、AIが検索キーワードに対する回答を生成して表示するというもの。回答は検索結果ページの最上部に表示され、回答の生成にあたって参考にしたWebサイトも掲載されます。中にはページ下部へスクロールをせず、同機能で掲載された参考サイトへ遷移するユーザーも一定数いることでしょう。そのため、SEO対策としては、「AI による要約」に表示されている情報を確認し、その情報を上手にコンテンツに盛り込む対応が求められます。
検索順位が決まる仕組みとは
検索エンジンは、200以上の評価項目を参考に検索順位を決めているといわれています。特に検索順位と相関が高い項目を抽出すると「コンテンツ」「被リンク」「コーディング」に分類されます。同3項目の評価が競合サイトを上回れば、より上位表示される可能性が高まるでしょう。
検索順位と相関が高い項目の1つ「コンテンツ」については、Webサイト全体での特定キーワードにおける情報提供の幅広さが重要だといわれています。例えば「東北旅行」というキーワードであれば、「宮城編」と「山形編」の情報が載っているWebサイトよりも、「宮城編」「山形編」「青森編」の情報が載っているWebサイトの方が上位表示される可能性が高いと考えられます。
長期視点で取り組むべきSEO対策6選
SEO対策の効果は一朝一夕で出るものではありません。そこでここでは、全てのWebサイトに共通して、長期的に取り組みたい具体的なSEO対策を6つ解説します。
ユーザーの検索意図に応えるコンテンツ作り
先述した通り、SEO対策の本質は“検索エンジンを使用しているユーザーへいかに価値を提供できるか”と解釈できます。そのため、何かしらの情報を得たいと考え検索をしているユーザーへ、その検索意図を満たすコンテンツを作成することはSEO対策の王道といえます。なお、ユーザーの検索意図を満たすコンテンツを作成する際には、ターゲットのペルソナを細かく設定するのがポイントです。ターゲットの年齢や性別などの属性に加え、どのような状況で何を考えているのかまでペルソナを細かく設定することで、ユーザーの検索意図をより具体化して、それをコンテンツに反映させられます。
E-E-A-Tを満たす
E-E-A-Tとは、GoogleがWebサイトの評価基準として定める、以下4つの要素を総称する概念のこと。
- ・Experience(経験):コンテンツ作成者が実経験に基づいてコンテンツを作成しているかどうか
- ・Expertise(専門性):十分なスキル・知識を持った人物がコンテンツを作成しているかどうか
- ・Authoritativeness(権威性):どれほどの認知度や優位性を持つ人物がコンテンツを作成しているか
- ・Trustworthiness(信頼性):コンテンツ自体が信頼できるかどうか
Googleはユーザーへ正確かつ信頼できる情報を提供することを極めて重視しています。そのため、上記4つの要素を(より高度に)満たしたコンテンツを作成することがSEO対策において非常に重要です。
オリジナル情報を発信する
競合サイトの情報を寄せ集めたコンテンツではなく、可能な限りオリジナル情報を発信することが大切です。オリジナル情報=そのWebサイトでしか得られない情報であるため、オリジナル情報を盛り込んだコンテンツは検索エンジンから価値が高いと判断され得るためです。
オリジナル情報とは、例えば自身の経験や専門家へのインタビューで得られた情報などが挙げられます。可能な限り、こうしたオリジナル情報をコンテンツ内に差し込むようにしましょう。
常にユーザビリティの改善を意識する
Googleはユーザビリティ(=使いやすさ・利便性)も重視しています。そのため、ユーザビリティの改善にも注力することが大切です。
・ページの表示速度が速い
・文字が読みやすい(見やすい)
・適切に解説や注釈があり、内容が分かりやすい
ユーザビリティの改善に終わりはありません。常にユーザー目線に立って「ユーザーが『利便性が低い』と感じるポイントはないか」を考え、改善を続けるようにしましょう。
指名検索数を増やす
指名検索とは「企業名」や「サービス名」、「メディア名」など、自社に関する固有名詞を含むキーワードでサイト検索をすること。例えば、当メディアの場合は「ウーフーメディア」や「スタジオ・ウーフー」などが指名検索に該当します。
指名検索では企業名やメディア名などが検索キーワードに入っているため、自社のWebページが検索上位に表示されやすい点が特徴です。そのため、SNS発信やプレスリリース配信などを行い、自社や自社サービスの認知度を向上させ、指名検索を増やす取り組みも重要になります。
SEOツール活用し、効果検証を繰り返す
長期的なSEO対策においては、競合分析やアクセス解析、キーワード分析などの機能を搭載するSEOツールを活用し、そのデータを踏まえて効果検証を繰り返すことが大切です。
SEOツールの中でも、ユニークユーザー数やコンバージョン率などを把握できる「Googleアナリティクス」および、どの検索キーワードでユーザーがWebサイトへ流入したかがわかる「Google Search Console」の活用は必須と考えましょう。
そのほかにも、各社が多様なSEOツールを提供しています。中にはカスタマーサクセス担当からのサポートを受けられるサービスもあります。自社の実情に応じて適切なSEOツール導入を検討し、PDCAサイクルを回してみましょう。
SEO対策を講じる6つのメリット
ここまでさまざまな観点からSEO対策の概要について解説してきました。では、SEO対策を講じるメリットは何でしょうか。ここでは6つのメリットを紹介します。
高品質なコンテンツを増やせる
SEO対策にあたっては、ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを一定量作成することが必要です。したがって、SEO対策に着手する=高品質なコンテンツを増やすことで、Webサイト全体の魅力がグッと増すことでしょう。
広告と比べて費用対効果が高くなる可能性がある
一度SEO対策を講じたコンテンツを作成し、Webページを上位表示させることができれば、オーガニック検索(広告枠を除いた検索結果)からアクセス数を安定的かつ一定量獲得できます。
コストをかけて運用し続けない限り流入が発生しない広告とは異なり、オーガニック検索からのアクセス獲得にかかるコストは発生しません(人件費や外注時には外注費はかかりますが)。
そのため、長期的に見れば、低コストで継続的かつ一定量以上のアクセス数を獲得し得るSEO対策は、広告と比べて費用対効果としては高い選択肢となり得るでしょう。
継続的な流入が期待できる
冒頭で触れた通り、検索順位が1位のWebサイトのクリック率は39.8%、2位は18.7%、3位は10.2%という調査結果も出ています。つまり、SEO対策を講じたWebページは、検索上位に表示され続ける限り、継続的なユーザーの流入が期待できるということ。ユーザーの流入が増えれば、それだけそのWebサイトが目的とする成果(=コンバージョン)の向上にも寄与します。
ブランディングにも寄与する
先述した通り、SEO対策では「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を満たすこと」や競合サイトにはない「オリジナル情報を発信すること」などが重要です。そのため、SEO対策を施すことにより、ユーザーに「信頼性の高い情報を発信するWebサイトである」「このWebサイトでしか収集できない価値の高い情報がある」などと認識してもらえる可能性が高まります。Wevサイト自体はもちろん、ひいてはそのWebサイトを運営している企業への信頼性も増すことが期待できます。
顕在顧客と潜在顧客の両方へアプローチできる
特定のキーワードで検索して、検索結果上位Webページをクリックする主体には、ニーズや課題を認識している顕在顧客だけでなく、まだニーズや課題を自覚していない潜在顧客も含まれます。つまりSEO対策を講じることで、顕在顧客と潜在顧客、両者に自社が届けたい情報を認知してもらえるのです。
資産としてストックできる
SEO対策で上位表示されているWebページは、多くのユーザーの目にとどまる「資産」としてとらえられます。いわば無料で多くのユーザーに見てもらえる広告看板のようなもの。もちろん、コンテンツ更新を怠ってしまうと検索順位が下がってしまう場合もありますが、リライトをすることで再度上位表示されることも珍しくありません。また、SEO対策を施された有益なWebページのコンテンツは提案資料や研修資料などの用途で二次利用も可能なため、その意味でも「資産」ととらえられるでしょう。
SEO対策を講じる4つのデメリット
続いて、SEO対策を行う4つのデメリットを解説します。メリットだけでなく、デメリットもしっかり把握しておきましょう。
SEO対策の効果が出るまで一定の時間がかかる
SEO対策を施したWebページを公開したからといって、すぐに検索エンジンに評価されて検索上位に表示されるわけではありません。GoogleによるとSEO対策の効果が出るまで4か月~1年の期間がかかるとされていますが、その他要因によってその期間は変動します。いずれにせよ、SEO効果が出るのは今日明日という話ではない点は認識しておきましょう。
コンテンツ作成にはにコストやリソースが必要
コンテンツを作成するにあたっては、人件費や(外注をする場合には)外注費といったコストのほか、競合リサーチ・企画・執筆などの業務が発生するためリソースの確保が必要です(外注時にも外注先とのコンテンツのすり合わせや効果検証などの業務は発生します)。SEO対策を講じる際には、これらコストとリソースをなるべく定量的に想定した上で着手し始めることが大切です。
検索上位に表示されないと十分なアクセス数を確保できない
例えSEO対策をしたとしても、検索上位にWebページが表示されなければ、満足のいくアクセス数を獲得できません。
上記が先にも掲示した、検索順位とクリック率の関係を表したFirst Page Sage社による調査結果の図です。図の通り、クリック率は順位と連動して上下します。図にはないですが、11位以下のクリック率はさらに下がることでしょう。SEO対策を講じたとしても検索順位に上がる保証はなく、したがって目標とするアクセス数を獲得できない可能性がある点はよく認識しておきましょう。
SEO対策は継続的に行わなければならない
SEO対策の効果が出てWebページが検索上位に表示されたとしても、SEO対策は継続的に行わなければいけません。何故なら、Googleのアルゴリズムアップデートにより検索順位が大きく変動したり、競合サイトに検索順位を抜かれたりする可能性があるためです。検索順位を維持・向上させるためには、折に触れてSEO対策を講じるコストやリソースも求められます。
SEO対策依頼時にかかる費用
SEO対策を自社のみで行うとなると、多くのリソースがとられてしまいます。では、専門業者にSEO対策を依頼するとなると、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。以下に費用相場をまとめてみました。
依頼するSEO対策の内容 | 概要 | 相場 |
SEOコンサルティング | 競合調査・コンテンツ企画・ライティング指導など | 10~50万円程度 |
コンテンツSEO | コンテンツの作成 | 5~30万円程度 |
内部SEO対策 | ディスクリプションの改善や内部リンク設定の最適化など | 10~100万円程度 |
外部SEO対策 | 外部リンク獲得対策 | 1~15万円程度 |
SEOサイト設計 | 新たにWebサイトを設計する際に行うキーワード調査・アクセス分析・コンテンツ分析など | 10~100万円程度 |
もちろん、各SEO対策にかかる費用は業者によって異なります。依頼時には相見積もりを行い、費用とともに実績やサポート体制などを天秤にかけた上で、依頼先を選ぶようにしましょう。
効果的ではない4つのSEO対策
検索エンジンが進化したことで、現在では十分な効果が見込めない、もしくは効果がないSEO対策も存在します。ここではそんな効果的ではないがゆえに注力すべきでないSEO対策を4つ紹介します。
できる限りキーワードを差し込む
SEO対策として「コンテンツ内にキーワードをできる限り入れる」という、いわばキーワード至上主義ともいえる考え方を見聞きしたことがあるかもしれません。しかし、キーワードの数が多ければ多いほど、そのコンテンツが評価されて上位表示されるわけではありません。むしろ、キーワードを詰め込みすぎると、かえって分かりづらい文章となり、評価が落ちるリスクさえあります。“キーワードをできる限り入れてコンテンツを作成する”のではなく、“ユーザーの検索意図を満たすコンテンツを作成した結果として必要な数のキーワードが入る”という考え方で、コンテンツは作成しましょう。
被リンクの自作自演を行う
自社でWebサイトを量産し、そのWebサイトにメインサイトのリンクを貼り付けることを被リンクの自作自演といいます。たしかにリンクの自作自演は短期的には効果が出るかもしれません。しかし、Googleのガイドラインに違反する可能性が高く、ペナルティを受けるリスクも生じます。被リンクの自作自演はSEO対策としてデメリットがあまりにも大きいといえるでしょう。
低品質なコンテンツを大量に作る
とにかく量を確保しようと、例え低品質であってもコンテンツを量産してしまうのはSEO的にはマイナス要素になります。低品質なコンテンツとは一言でいうと「ユーザーにとって価値の低いコンテンツ」のこと。具体的には、信ぴょう性が薄いコンテンツや競合サイトを真似たコンテンツなどが該当します。低品質なコンテンツの量産はSEO効果がないだけでなく、発信している企業自体への信頼性も損なわれるリスクが生じてしまうことでしょう。
分析にリソースを使いすぎている
たしかにSEO対策において「検索順位が上がらない理由を分析する」「改善すべき項目を特定する」といった分析は非常に大切です。しかし、分析対象となる項目はあまりにも多岐にわたります。加えて、検索順位の変動には多様な要素が作用するため、因果関係の特定も容易ではありません。そのため、一定の分析をしたあとは、PDCAサイクルを早く回すことに注力した方が、結果的にSEO効果を高められます。
効果的なSEO対策を講じて、多くのユーザーにアプローチしよう
効果的なSEO(SEO対策)を講じて、Webページを上位表示させることができれば、多くのアクセス・集客を期待できます。その費用対効果は運用を止めると出稿が停止する広告よりも高いケースが多いでしょう。本記事で述べた通り、SEO対策で大切なことは、ユーザーの検索意図に応えること。ユーザーファーストなコンテンツを作り、多くのユーザーへアプローチを図りましょう。