記事制作のフロー

オウンドメディアの記事制作を行うために、必要なフローをご紹介します。

1. 1.コンテンツの全体像の決定
2. 2.テーマ・キーワードの選定
3. 3.ペルソナ・ターゲットの設定
4. 4.構成案の作成
5. 5.ライティング
6. 6.記事の公開・公開済みの記事の確認

この章では上記6段階のフローに分け、順を追って解説していきます。

【フロー1】コンテンツの全体像の決定

オウンドメディアの記事を制作する際には、常に土台に立ち返った全体像から、必要な記事のイメージを固めていきます。メディアの土台となる具体的な項目は、以下の通りです。

• ・テーマ・コンセプト
• ・戦略
• ・ゴール（目的）

全体像を確認し、その中で「機能するパーツ」を、一つひとつの記事の中へ確実に落とし込んでいくことが、オウンドメディアで成果を上げるためには不可欠です。

【フロー2】テーマ・キーワードの選定

個々の記事制作を行う際に、最初に行うことは「テーマの決定」です。1記事につき1つのテーマを決定します。例えば、本記事は「記事制作のポイント」をテーマとして制作しています。

1記事に対して、複数のテーマを盛り込んでしまうと情報が錯乱してしまい、読者目線で考えた場合に「何を伝えたい記事なのか」がわかりづらくなってしまいます。ここでは、「1記事＝1テーマ」という考え方を覚えておきましょう。

【フロー3】ペルソナ・ターゲットの設定

テーマが決定したら次に、記事の想定読者（ペルソナ・ターゲット）を設定することが重要です。

数多くの情報があふれているインターネット上で、読者に記事を読んでもらうためには、当然ですが、記事の内容が読者の「知りたい内容」である必要があります。読者の知りたい内容を、的確にわかりやすくコンテンツ化できていなければなりません。そのため、まずは読者像を具体的にイメージし、その読者は「何を知りたいのか」を考えます。

つまり、ペルソナ・ターゲットの設定は、想定読者が「どんな人で」「何を知りたくて（どういった背景で）この記事にたどり着いたのか」を考え、「読者が知りたい答え」を記事内でどう展開し、内容を帰結させるか、という方向性を骨子にまとめていく作業になります。

【フロー4】構成案の作成

記事のテーマやペルソナ、記事の方向性がまとまったら、次に記事の構成案を作成します。

構成案とは記事の設計図のようなもので、一般的にはタイトル・各見出し・見出しごとの記載内容など、骨子からより具体的な記事の構成を組んでいきます。

【フロー5】ライティング

記事の構成案に基づいて実際に原稿をライティングしていきます。このとき、文章のトンマナ（トーン＆マナーの略：デザインやスタイルなどに一貫性を持たせること）やレギュレーションを作成して、ルールを統一しておくと良いでしょう。

原稿を書き終えたら、必ず最後に文章のチェックを行いましょう。「誤字脱字がないか」「誤った内容を記載していないか」「内容がテーマからずれていないか」「文章に論理の破綻や飛躍がないか」など、チェックを行うことで、きちんとした記事のクオリティーを保つことが大切です。

【フロー6】記事の公開・公開済みの記事の確認

原稿が仕上がったら、実際にWeb上に記事として公開します。また、記事制作後の重要な工程として「記事のメンテナンス」があります。「古くなっている情報はないか」「追加すべき補足要素はないか」などの確認を行いましょう。

また、アクセス解析ツールなどを利用して、必要に応じた改善を行うことも可能です。オウンドメディアそのものや各記事のアクセス状況、記事ごとの読了率、離脱率や離脱ポイントを確認しながら、適宜情報の更新やリライトを行い、記事のメンテナンスを行っていきます。

Googleが提供しているツール

• ・Googleアナリティクス
• ・Googleサーチコンソール

Google以外の提供者によるツール（有料・無料）

• ・検索順位チェックツール
• ・ヒートマップ

必要に応じたツールを導入し、改善ポイントや目標達成のヒントなどの仮説を立て、施策の実施とその効果検証を繰り返し行っていくことで、オウンドメディアそのものを成長させていくことができます。

より効果的で成果につながる記事の制作を行うために

記事制作の質を高めて、目的の成果につなげるためには、いくつかのアプローチ方法があります。この章では、代表的な3つの方法をご紹介します。

Webライティング講座を受講する

オウンドメディアを運用するには、文章を書くうえでの知識はもちろん、SEOやコンテンツマーケティングに関する知識も持っていれば、高いクオリティーの記事を継続的に生み出すことができます。

知識を得るための情報は数多く出ていますが、効率よく最新の知識を習得するための効果的な手法として、Webライティング講座の受講なども有効です。基本を押さえるだけでも記事のクオリティーは飛躍的に上がります。

SEOコンサルティング会社に依頼する

SEOやWebマーケティングを理解したSEOコンサルティング会社に相談することで、的確で有効なアドバイスやヒントを得られるかもしれません。

記事制作の基本だけではなく、競合分析や自社のコンセプトなどを踏まえたうえで、オウンドメディアの運用やライティングについての指導を受けられることもあります。

記事を外注する

記事制作を専門とする記事制作会社やフリーランスのWebライターに依頼することもできます。

特に記事制作会社には、SEOライティングやコピーライティングなどの高い知識を持ったライターが在籍しています。会社によって異なりますが、ライター・制作ディレクター・校正者を含めたチームで編成されており、制作にかかる労力や時間を削減しつつ、一定のクオリティーや本数の記事制作を継続的に行うことができます。

記事制作会社に依頼する場合は、候補となる会社をピックアップしてから問い合わせや見積もり依頼をしましょう。

記事の外注について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

オウンドメディアにおける記事制作のノウハウはもはや必須！

オウンドメディアの成果を上げるには、継続的で良質な記事制作が欠かせません。必要なポイントを押さえ、フローに沿って一つひとつ記事制作を進めていくことで、着実な成果につながります。

今やオウンドメディアの重要性は、説明するまでもありません。成果を上げるためのポイントや記事制作のプロセスを理解するために、本記事を参考にしてみてください。